【 忘れてきた、GPSロガー 】

実は、ウィーンで空港へ行くまでの列車(ウィーンの成田エクスプレス。)に、忘れてきたのだ。

▼元々、遺失危険度の高い持ち物であった。
自家用車の時ならいざ知らず、公共の交通機関では何度か、忘れて出てしまい慌てて戻った記憶がある。
何故か。
窓際に置かないと、GPSがキレイに受信できないからだ。
列車・バスでは、窓枠の桟に置くのが望ましい。
置いた後、何かに熱中している間は良い。
降りる瞬間、次の事(乗り換えの電車のことだったり、携帯の時計を見たついでにメールをチェックしてしまったり。)が一時的にCPUに負荷をかけ、窓枠で健気にログを取っていたGPSロガーの存在を忘れてしまうのだ。

▼走れば取りに行けたかもしれないタイミングではあったが、諦めた。

　「ログを残す為に、本来の行動の目的に支障が出るようなツールは、もう要らないか。」

本末転倒と、言う。
昔、カメラに執着していた時もそうだった。
良い写真を撮る為に一生懸命で、被写体を目で見、脳裏にインパクトとして刻み込む行為が、疎かになってしまうのだ。

もう、十分遊んだかなと。