【 地雷 】

後任者が一番に恐れる「辞めた人の、地雷」というのは、どんなに穏やかで綿密な引き継ぎにおいても、必ず存在する。

▼この半年、彼の贈り物も決して少なくはなかったが、悪質な地雷の回収にも時間は割かれた。
うっかり踏んで玉砕したのもあれば、時限爆弾のように時を待って仕掛けられていたのもあった。
回収の度に、仕掛けた本人に呪いの文句を吐いてはいるが、本丸は別にある。
担当だった彼を「野放し」にしていた、マネジメント側だ。
手前まで、一緒になって被害者ヅラしてんじゃねぇ。
そういう意味では、最近は筆者も真の被害者では無いか。
余計な時間は割かれてはいるが、自分のミスではないぶん、気はラクである。
憤慨やる方なき、という気分から一転、平静を保てている。

マネジメントって、難しいですね。
自分より現場を知っている連中の事については、特に。


* 社内